野鳥の聖地・出水ツルの越冬地を次世代に繋ぎたい!|JALのマイルがたまるクラウドファンディングサイト

野鳥の聖地・出水ツルの越冬地を次世代に繋ぎたい!

出水市
野鳥の聖地・出水ツルの越冬地を次世代に繋ぎたい!
寄附総額
54,000
目標金額1,000,000
寄附人数
4
残り日数
80

達成率
0%

ラムサール条約湿地「出水ツルの越冬地」

絶滅危惧種のツルを支える

『出水市は日本航空と連携し、ツルの保護・環境保全活動に取り組んでいます』

 鹿児島県出水市は熊本県との県境に位置し、絶滅危惧種のナベヅルやマナヅル等、毎年1万羽を超えるツルが越冬します。ナベヅルの世界個体数の約9割、マナヅルの約4割が出水へやってきます。
 その他クロヅル、ソデグロヅル、カナダヅル、タンチョウ、アネハヅルと7種のツルの渡来が出水平野で確認されています。
 もともとツルは日本各地の田んぼや湿地帯で見られましたが、開発等が進み、日本で見ることができる場所は限られており、「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されています。
 ツルたちを受け入れる豊かな環境と人との共生の姿を未来へつなげるとともに地域資源として活用するために、令和3年に「出水ツルの越冬地」の478haがラムサール条約湿地に登録されました。
 出水のツル越冬地の特色としては、
・1つ目に、大型の水鳥であるツルが人里で越冬し、間近に観察できる非常に珍しい場所である。
・2つ目は、世界のツル15種のうち7種が渡来することから、多くの種を一度に観察することができる。
・3つ目として、水田や河川が、希少種を含む野鳥の宝庫である。日本で見られる野鳥約600種の半数にあたる約300種の観察記録がある。
といったことが挙げられます。
 また、令和4年には、新潟市とともに国内初のラムサール条約湿地自治体に認証されました。現在世界で43都市が認証を受けています。

ツルと共にいきる

簡単ではない、共生への道

 出水では、人家のすぐそばでツルを見ることができます。出水のツルは、ロシアのシベリアやモンゴル、中国東北地方などから越冬するために渡来しますが、これらの地域は一帯が広大な湿原であるため、ツルの姿を見つけることは容易ではありません。人家のすぐそばで毎年1万羽以上のツルを見ることができる出水は、世界でも希少な場所です。
 しかし、人とツルが共生することはそう簡単ではありません。
1万羽を超える大型野鳥のツルが越冬するためには、自然給餌のための豊富な資源が必要です。またツルにより収穫前の農作物を食べられたり、田んぼの畔を崩したりすることがあります。
 電線などへの接触によってツルの羽や足が折れて飛べなくなったり、「もっと近くでツルを見たい、いい写真を撮りたい」と人間が過度に近づきすぎることでストレスを抱えてしまったりすることもあります。
 令和4年度には、鳥インフルエンザが蔓延し、出水に渡来するツルの約1割にあたる1,400羽を超えるツルが死亡しました。鳥インフルエンザウイルスは、野生のカモ類が保有していますが、カモは感染しても通常無症状のまま糞によりウイルスを放出することから、ツルを含む野鳥は、カモとの接触により感染します。養鶏業が盛んな出水市では、鳥インフルエンザの防疫も重要な課題となっています。
 ツルが出水を越冬地としてこれからも選んでくれるよう、環境を保全し続けていく必要があります。

未来へつなぐ

生物多様性の取り組み

 ラムサール条約湿地「出水ツルの越冬地」を中心に、ツルや人だけでなく、生態系でつながりあう全ての生き物にとって住みやすい自然を守り続け、次世代に繋いでいく使命が私たちにはあります。
 その使命を果たすべく、ラムサール条約の基盤となる3つの柱「①保全・再生」、「②賢明な利用(ワイズユース)」、これらを促進する「③交流・学習」、それに出水市独自の「④越冬地利用調整」という4つの柱を掲げ、自然環境の保全と持続可能な活用の推進を目指しています。
 今回いただいた寄附金は、4つの柱のうち「①保全・再生」、「②賢明な利用(ワイズユース)」、「③交流・学習」に活用させていただきます。
 具体的には、自然環境の保全や環境教育、人と生き物との共生の仕組みづくり等です。
 現在計画している事業として、
・ツルの自然給餌を促すため、大学と連携し「出水ツルの越冬地」の田んぼの生物多様性回復のための生き物生態調査
・「出水ツルの越冬地」周辺にある干潟での生き物観察会
・絶滅危惧種指定のカスミサンショウウオを増やすプロジェクト
等を予定しています。

子どもたちのツルとの絆

ツルガイド博士と羽数調査

 出水市内の小中学校では、毎年ツル検定を実施しており、筆記試験で 1 級に合格した児童・生徒のうち、実技試験に合格した子どもは「ツルガイド博士」として認定されます。
 ツルガイド博士は、年によっては合格率が数パーセントと超難関の検定であり、認定されたこどもたちは、冬休みや週末に、観光客のボランティアガイドとして活躍しています。
 また、近隣の学校にはツルクラブがあり、鶴荘学園ツルクラブは、1960 年から 63 年間、高尾野中学校ツルクラブは、1996 年から 27 年間にわたり、羽数調査等の保護活動を続けています。この中には親子 3 代に渡りツルの羽数調査をしてきたという家族もあります。年 4~5 回行われる子どもたちの羽数調査のデータは、ツル保護のための国際的に重要な基礎資料となっています。

 ツルガイド博士とツルクラブ員には、日本航空からジャンパーやグランドコートが贈呈されています。

自然環境保護担当者から皆様へ

 ツルが出水になぜやってくるようになったのか。
 諸説ありますが、その理由はツルに聞いてみないとわかりません。ですが、ツルが大陸から遠く離れた出水へ毎年渡来し続けるということは、出水という地がツルにとって心休まる場所、餌となる生き物が豊富な場所、豊かな自然が残されている場所だという証です。それは、これまでの保護活動に関わってきた多くの地元住民、地元の子どもたちの努力なしで語ることはできません。

 「ツルといきる。未来へつなぐ。」

 長くツルとともに生きてきた出水を、次世代につないでいくために。皆様のご協力をお願いします。

特別な返礼品について(ツルと出会う体験型コンテンツ)

出水のツルと環境保全に興味をお持ちの方へ

 本市ではふるさと納税の返礼品として出水の美味しいもの、おすすめのお品を多数取り揃えています。
 そんな中、今回のクラウドファンディング立上げにあたり、本市の取組を紹介するエコツアーを一般社団法人出水市観光特産品協会さんに返礼品として設定いただきました。また寄附いただいた方のお名前を、出水市ツル観察センターに設置予定の『廃材となったJAC(日本エアコミューター)の飛行機部品』へ記載致します。
 環境保全の取組やツルの生態に興味をお持ちの皆様、是非ご検討ください。

通常の返礼品について

JALふるさと納税でご用意している通常の返礼品もお選びいただけます。

クラウドファンディング用にご用意した特別な返礼品の他、JALふるさと納税でご用意している出水市の全返礼品の中からお選びいただくことが可能です。

JALふるさとクラウドファンディング内の「返礼品」からお選びいただくか、
JALふるさと納税「出水市」より、返礼品をお選びいただき、寄附の使い道に「クラウドファンディング:ツルといきる。未来へつなぐ。」をお選びください。

応援下さった皆様へのお礼の品

今回のJGCFプロジェクトでは、応援して下さる全国の皆様にお届け出来ることを楽しみにしていますので、
ぜひ返礼品を選んでいただけるとうれしいです。