たま駅長で知られるローカル鉄道を舞台にした大学生の挑戦|JALのマイルがたまるクラウドファンディングサイト

たま駅長で知られるローカル鉄道を舞台にした大学生の挑戦

紀の川市
たま駅長で知られるローカル鉄道を舞台にした大学生の挑戦
寄附総額
193,000
目標金額1,000,000
寄附人数
17
残り日数
27

達成率
0%

ねこが駅長を務めるローカル線「貴志川線」

和歌山県にある和歌山電鐵株式会社が運行する「貴志川線」は、JR和歌山駅の9番ホームを出発し、長閑な田園風景を電車に揺られて30分、終点の貴志駅まで14.3kmを結びます。沿線には日前宮(日前神宮・國懸神宮)、竈山神社、伊太祁曽神社の3神社が鎮座し、その3社を参拝する「三社参り」の足として誕生したと言われています。
かつては大手鉄道会社の一路線でしたが、マイカー増加等の影響で利用者が減少し、平成16年9月には事業廃止の届出がなされました。しかし、地域にとって重要な路線を廃止されては困るという住民が、自治体の協力を得ながら存続活動を行った結果、路線が存続されることとなりました。地域住民による利用促進活動、自治体による地域公共交通活性化・再生法に基づく取組み、貴志駅に併設する商店の飼い猫であった「たま」「ミーコ」「ちび」の駅長や助役への任命が話題となり、事業継承後は長年の減少傾向であった利用者数に歯止めを掛け、増加に転じることができました。
現在は、駅長を三毛猫のウルトラ駅長「ニタマ」とマネージャー駅長「よんたま」が務め、個性的な電車「いちご電車」「たま電車」「うめ星電車」「たま電車ミュージアム号」が走るローカル線として、国内外から多くの観光客が訪れています。また、貴志駅は猫の顔をモチーフに、屋根は伝統工法の檜皮葺を使用した世界にひとつの駅舎として生まれ変わりました。駅長の「ニタマ」「よんたま」とともに、ローカル鉄道再生のシンボルで「名誉永久駅長」の「たま」が、和歌山電鐵と地方公共交通の守り神「たま大明神」として、ホームに建立された「たま神社」から今も皆さまをお出迎えしています。

貴志川線に新たな日本一を生み出したい!

「せっかく考えた私たちのアイデアが、社会でどれだけ通用するか、挑戦したいー」「通学路でしか知らない貴志川線に、こんな町並みが広がっていると知れば驚く学生は多いはず」と考える学生と、「貴志川線を活用し、より多くの観光客を呼び込みたい」という市の想いが一致し「貴志川線に日本一の“○○”をつくる」というミッションのもと「プロジェクト実践演習」という講義が和歌山信愛女子短期大学にて開講しました。

紀の川市の職員が講師となり参加者10名の学生と5回の講義とフィールドワークを経て
・日本一“家族連れ(こども)”が楽しめる「ナニカ」
・日本一“女子”が楽しめる鉄道「ナニカ」
そして「ナニカ」には、以下の要素を盛り込むことも決定しました。

①紀の川市のフルーツを楽しんでもらえるもの
貴志川線には「いちご電車」が走っているように、紀の川市はフルーツの産地であることを学びました。
また、多くの品種で県内生産量1位や、全国産出額でも上位にランクインするなど、四季折々にフルーツが収穫できることから、要素として盛り込むことを決定。

②電車の待ち時間に楽しんでもらえるもの
フィールドワークで学生が感じた不便なポイントは、「電車の待ち時間の長さ」でした。
せっかく1日乗車券を購入し、途中下車を楽しもうとしても、立ち寄るポイントが徒歩では遠かったり、逆に近すぎて待ち時間が長くなったり…。その一方で、駅は入場券等が不要でベンチもあり、「駅で電車を待っている時間に、座って楽しめるナニカ」を提案しよう、と決定。

③お土産にもなるもの
貴志川線は、和歌山駅から東に延びるローカル路線。
観光目的で立ち寄ってくださる利用者も多いことから、「他にはない、貴志川線ならではのお土産があると、買って帰りたい!」と、自分たちの経験を元に決定。持続的な提案とするためにも、“地域全体で稼ごう”という切り口を盛り込みました。

「貴志川線に日本一“おかしな”駅弁」を!

学生だけでなく市職員や大学教職員もこの間、企画を煮詰めてきました。
全5回40時間にものぼる議論の末、最終的にまとまった提案が、「貴志川線に日本一“おかしな”駅弁をつくる!」でした。

①“Funny”の「可笑し」
“おかしな”には、3つの意味を込めました。
1つ目は、「面白おかしい」という意味。
「駅弁(お弁当)と見せかけて、実はスイーツ(お菓子)!」という、可笑しさを盛り込みました。

②“Fruits”の「お果子」
2つ目は、「果物(果子)」という意味。
「お菓子」というと和菓子・洋菓子やスナック菓子をイメージする方が多いかもしれません。実は、昔の日本では、「果物」のことを「菓子(果子)」と表現していたのです。
全国有数の果物の産地である和歌山県。その中でも、県内生産量1位の果物をたくさん収穫できる紀の川市ならではの視点を盛り込みました。

③“Sweets”の「お菓子」
3つ目は、「スイーツ」という意味。
フィールドワークを通して、「紀の川市産のスイーツを、駅での待ち時間に手軽に食べられたら良いな」と、女子トークの話題に上ることがありました。
果物を使ったスイーツであれば、家族連れ(こども)も安心して食べられるし、女子もうれしい。そんな日本一の駅弁があれば面白いね、と盛り込みました。

学生たちの努力を「提案」だけで終わらせたくない

講義の全スケジュールを終え、誰からともなく…
「せっかくここまで考えたアイデアが、社会に通用するものなのか、挑戦してみたい」
と、声が上がりました。

紀の川市には、本市にしかない魅力がたくさんあります。「世界初の猫駅長 たま駅長」、「世界中から人が訪れる 貴志駅」、「青果売上日本一の直売所 めっけもん広場」、「産出額西日本一 桃」、その他県内産出額1位「いちご」、「キウイ」など、ここで紹介したものだけでも片手で数え切れません。しかし、これらの横断的な発信が課題でした。
当初は「5回で終わる講義」と位置付けていましたが、多様な主体を横断的に巻き込み、挑戦を続ける学生の努力を実現したいと思いふるさと納税型クラウドファンディングを立ち上げることにしました。

貴志川線の日本一“おかしな”駅弁の商品化を目指します。
【寄付金の使い道】
・試作費用(サンプルを試作し、試食等を予定)
・デザイン・印刷費(パッケージやお品書きなどを製作予定)
・諸経費(調査活動の際の学生交通費等、プロジェクト実施に必要な経費に充てる予定)

【事業実施のスケジュール】
・令和6年5月:プロジェクト開始
・令和6年5~9月:試作・パッケージ等の制作
・令和6年10月~順次:返礼品の発送

※目標金額に達しなかった場合でも、紀の川市が活動を支援します。
※目標金額以上の寄付をいただいた場合、返礼品の数に限りがあるため、発送にお時間をいただく場合があります。

▼寄付金の使い道
いただいたご寄付は、以下のとおり活用予定です。
・50%を上限に信愛短大へ支援として支出
・30%を上限に返礼品代金として支出
・20%を上限に事務経費として支出
なお、剰余が生じた場合、紀の川市ふるさと納税の使途の一つである「特に使途を定めない」への寄付金と同様取り扱わせていただきます。

ご寄付をお考えの方へ

ぜひご支援をお願いします

この度は、紀の川市のプロジェクトページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
このプロジェクトは、検討期間を含めると、令和4年度から約2年に渡って実施しているものとなります。連携先の大学が短期大学ということもあり、学生たちは2年という短い期間で大学を卒業します。だからこそ、関わって下さった大学教職員の方々は、「1年生のときから、学内外を問わず、様々な経験を積ませてあげたい」と、大変な熱量をもって紀の川市と連携してくださいました。

高校を卒業したての学生たちが、大学で学ばなければならない“本業”を学びつつ、今回のようなプロジェクトに参画することは、容易なことではなかったはずです。しかし、10名の学生達は、笑顔を絶やさず、いつでも前向きに、一人の欠席者も出さず、主体性をもってプロジェクトを進めてくれました。

実は、今回のプロジェクトは、紀の川市にとって初めてのガバメントクラウドファンディングです。
これは、学生たちと一緒に講義を重ねるなかで、講師側の「このアイデアを、提案のままで終わらせるのはもったいない」という想いと、学生側の「自分たちのアイデアが社会に通用するのか挑戦したい」という想いが一致したことで実現できています。

プロのパティシエのサポートをいただいているとはいえ、素人集団が考えたアイデアです。目標額を達成できる保証はどこにもないですが、学生たちの想いと、それを支援したい地域の想いに共感いただける方は、ぜひご寄付をお願いいたします。

プロジェクトを応援する声

【和歌山信愛女子短期大学 小滝 正孝 氏(教授)】
実社会に関わって何かを創造していく学びの場を提供したいと考えていました。
今回、紀の川市役所と和歌山電鐵の職員の方が丁寧にご指導くださり、学生の持つポテンシャルを見事に引き出してくれました。パティシエとのやり取りやクラウドファンディングでの商品化の場を設けていただいたことも、見方・考え方が一つ上のステージに上がった大きな要因であったと思っています。
やる気になった若者のエネルギー、突破力は素晴らしい!結果、斬新なアイデアが広がり形になりました。学生たちも達成感を感じています。こうした学びを次年度にもつなげ本学の名物授業にしていきたいと考えています。
【Y's LABO 山野 裕代 氏(パティシエ)】
最終発表にオブザーバとして参加させていただいたのですが、学生の皆さんのアイデアや熱量に驚きました。
正直に言うと、学生の方のアイデアを、実際に“商品”として販売するには、越えなければならないハードルがいくつかあります。
例えば、同じ“焼き菓子”でも、水分含有量や素材の香りによって、個包装が必要になります。しかし、すべて個包装にすると、当然単価が上がってしまいます。
学生の皆さんが考えたコンセプトやストーリーを、学生の皆さんと一緒に形にできるのであれば、講義の枠を越えてご協力したいと思います。
【紀の里農業協同組合 井谷 昂介 氏(JA紀の里)】
紀の川市産のフルーツに焦点を当てていただいて、とてもありがたいです。
和歌山電鐵さんといえば、国内外から観光客が訪れるローカル鉄道で、我々JA紀の里も青果部門の売上日本一の直売所「めっけもん広場」に多くの方がお越しになります。
信愛短大の学生さんたちのおかげで、企業・組織の枠を超えた交流が生まれたというのは、貴重な機会をいただいたと感じています。
また、提案だけで終わるのではなく、プロのパティシエの方のアドバイスもいただき、実現に向けて引き続き関わってくださるということで、非常に頼もしく思います。

応援下さった皆様へのお礼の品

今回のJGCFプロジェクトでは、応援して下さる全国の皆様にお届け出来ることを楽しみにしていますので、
ぜひ返礼品を選んでいただけるとうれしいです。