豚肉は、いろんな料理に使える便利な食材として非常に人気なアイテムです。
最近は、その豚肉をもっと美味しく・安心・安全に食べれないかという消費者も増えてきました。
その声に応えるように、各地域でこだわりのブランド豚が増えてきています。 その数は、なんと400種類以上にもなるとされてます。
豚肉の美味しさは、豚の品種改良や、餌、飼育期間などによって変わります。
それぞれの地域で独自のルールを設定し、美味しさを追求して育てたブランド豚を、ふるさと納税の返礼品の中から紹介します。
かごしま黒豚
かごしま黒豚は、今から約400年前に琉球から移し入れられたのがルーツといわれております。明治時代に品種改良が取り組まれ、在来の黒豚にイギリスから導入したバークシャー種の豚を交配してさらに美味しさに磨きがかけられました。その後もさまざまな改良によって、その美味しさと品質の良さで高い評価を得ています。
こだわり
かごしま黒豚として販売するには、厳格なルールがあります。特に重要なのが次の3つです。一つ目は、品種。かごしま黒豚は全てバークシャー種(アメリカバークシャー種は除く)で、さらに他の品種の豚と一緒に飼うことも認めてません。二つ目は、肥育後期に甘しょ(さつまいも)を10%~20%添加した資料を60日以上与えること。三つ目は肥育期間です。一般的な豚の1.2倍から1.5倍ほど長く、じっくりと、大切に育てられます。この基準によって、安定してかごしま黒豚の美味しさが楽しめるのだと思います。
おすすめの食べ方
おすすめの食べ方はしゃぶしゃぶです。
さっと湯にくぐらせて余分な脂を落とし、お好みのたれとあわせて、素材の味を楽しむのがおすすめです。かごしま黒豚の歯切れのよいやわらかな食感と、肉の旨味や甘さが味わえます。
あぐー豚
あぐー豚は、沖縄県の在来豚「アグー豚」のオスと、西洋種のメスを配合した豚のブランド名称です。「アグー豚」は肉質の良い豚なのですが、一般的な⻄洋豚と比べ、出産頭数が少なく、成⻑も遅く、さらに小柄で肉量も少ないため絶滅に瀕することもありました。西洋種のメスと交配することによってお互いの良いところを受け継いで、高い評価を得るブランド豚となってます。
こだわり
あぐー豚のブランドは、JAおきなわ銘柄豚推進協議会が策定した品質基準を充たし、JAおきなわと商標使用許諾契約を締結した事業者しか使用できません。そのため美味しさを守るために定められた、ルールを守って生産・販売されてます。だから、美味しさだけでなく安全・安心で食べれる豚肉ともいえます。
味わいも、霜降りの割合が一般の豚に比べて多く、脂肪の溶ける温度も低いため、口の中でとこけるような脂の甘みと、旨味が楽しめます。
おすすめの食べ方
おすすめの食べ方は、豚煮込み料理です。
じっくり煮込むことによって、豚肉がとろとろになり、程よく味もしみこみます。
やわらかな食感と、脂の美味しさをぜひ堪能してみてください。
梅山豚
中国の太湖豚系の原種豚「梅山豚(メイシャントン)。
『西遊記』に登場する「猪八戒」のモデルになったともいわれている豚です。
1972年日中国交正常化の際に、日本に10頭が寄贈されたことから日本での飼育は始まりました。
しかし、中国でもすぐに希少種となり輸入が難しくなったため、民間ではほとんど生産農家がいない大変希少な豚です。
こだわり
梅山豚は、脂肪分が多く赤身肉の中に適度に「サシ」が入っております。 肉質も非常にやわらかく程よい食感が楽しめます。
また、肉の美味しさが閉じ込められた肉汁の割合が高いのが特徴です。
これは、長期飼育による効果らしく、加熱しても他の豚肉に比べると、あまり肉汁が損なわれません。
そのため、ジューシーで豊かな味わいが楽しめます。
おすすめの食べ方
おすすめの食べ方は、ステーキです。
塩と胡椒の味付けで、食べられることをおすすめします。
ステーキはもっともシンプルな肉料理のため、梅山豚の素材の美味しさを、十分に堪能できます。
脂の旨味、ジューシーな肉汁、素材の食感など、美味しいお肉ならではの味わいをお試しください。
北島麦豚
安心安全で美味しい豚肉を作りたい。そんな生産者(北島さん)の思いを込めて北海道余市町のブランド豚「北島麦豚」は作られました。
豚は病気になりやすい動物で、病気を予防するために抗生物質を使用する養豚場は多くあります。しかし北島さんは病気にしないために、薬に頼らず、清潔で安全な環境、そして安心安全な餌を与えたりすることを徹底し、元気な豚を育てています。
豚舎の広さは、北海道の平均的な豚舎の1.5倍、麦をあわせた安心安全な餌、さらに飲料水は地下150mから汲み上げた澄んだ水にこだわっています。
こだわり
北島麦豚は、安心安全だけではなく味にも定評があります。肉には旨み成分であるグルタミン酸が通常の豚肉と比較すると、2倍相当含まれております。
肉質も、きめ細やかでやわらかく、非常にジューシーです。口に入れると赤身とまろやかな脂身の甘味が口いっぱいに広がります。
おすすめの食べ方
おすすめの食べ方は、とんかつです。
北島麦豚の肉の旨味をとんかつの衣が閉じ込めます。厚切りの北島麦豚に、パン粉をまぶしてカラッと揚げたとんかつ。そのサクサクとした食感から嚙み切った時にでる、ジューシーな肉汁の美味しさは絶品です。
ローズポーク
茨城県を代表するブランド豚肉「ローズポーク」。
1983年にバラのように美しい肉色と、茨城県の県花であるバラにちなんで「ローズポーク」と名付けられました。
3種類の系統豚を交配した三元豚で、茨城県銘柄豚振興会から指定を受けた養豚農家しか飼育することが認められていません。また、生育段階に応じて5種類の飼料を与えることが決められており、厳格な基準のもとに飼育されています。
そうして育てられた豚の中から、高い品質基準を満たすものが「ローズポーク」として認定され、販売されています。
こだわり
ローズポークは、肉質に弾力があり、きめが細かく、お肉の旨味と脂の甘みが強い豚肉です。
この味わいを引き出す秘訣が独自のエサにあります。ローズポークのエサには繊維の多い大麦が約15%配合されています。これにより、消化に時間がかかり肥育時間が長くなることで、良質な脂肪が付き、品質の良い豚肉に仕上がります。
おすすめの食べ方
おすすめの食べ方は、焼肉です。
ローズポークは、一般的な国産豚と比較するとアミノ酸が多く含まれています。
そのまま焼くだけで肉本来の美味しさを楽しむことができます。
また、野菜と合わせることで野菜の旨味を引き立て、絶妙な味わいを醸し出します。